ひっさびさのブログ投稿です
今回は、「ヨガマット」について語りたいと思います。
長いですよ〜!
ヨガ場に通ってきてくれる生徒さん
ヨガ指導者養成コースを受講される生徒さん
ヨガインストラクターとして活動開始する生徒さん
こんな方々から
「ヨガマットって、どんなのを購入すればいいですか?」
「ヨガを教える機会をいただいたのでレンタルマットを揃えたいけどどんなのがいいですか?」
といった質問を多々受けます。
ヨガマットといっても本当に色々とあるのですが・・
とりあえずこちらの4枚を載せてみました。
左:ブラックマット(私が12年程前に購入したインド製です。)
左から2番目:YOGA WORKS社製のスタンダードな3,5mm。当ヨガ場ではこちらをレンタルマットとして常備してます)
右から2番目:老舗ブランドMANDUKA社製が最近新発売した「Welcome Yoga Mat」5mm
右:Yoga Design Labの3,5mm
耐久性・グリップ性・クオリティーの高さでいうとやはりブラックマットが一番です!
重圧感があり圧倒的な存在感を持つプロお墨付きのヨガマットと言えるのではないでしょうか。
価格も15,000円以上するものが多く、それなりの金額です。
逆に高いだけに良い!といった感じです。
右側のYoga Design Labのヨガマットは、めっちゃ滑ります!
危険なぐらい滑ります!
ホットヨガのような湿度の高い環境で汗をかくようなヨガのためにデザインされ、表面のマイクロファイバーは汗をかいたり濡れるほどグリップ力が発揮されるといった特徴を持っているヨガマットです。
デザイン重視!
オシャレで個性的なデザインのヨガマットを展開しており、触った感じや見た目は非常にいいです!
でもめちゃめちゃ滑ります!
右側2番目、あのMANDUKA社製のニューフェイスヨガマットは、クッション性が非常に良く、触った感じも気持ちがいいです。
老舗MANDUKA社製が初めて価格帯を落として開発し、グリップ力の強さをうたっているのでかなり期待して使ってみましたが・・
滑ります・・
Yoga Design Labのヨガマットほどではないですが、まあまあ滑ります。
MANDUKAさんよ〜残念!って感じです。
価格が6800円っていうのは、MANDUKA社製ヨガマットの中では一番安いマットになりますが、それなら左から2番目のYOGA WORKS社製のスタンダードヨガマット(3000円)とそう対して変わらんではないか・・といったところです。
それなら安い3000円のYOGA WORKS社製をおススメしたほうがいいかな〜っていった感じはしますが、クッション性と触り心地がYOGA WORKS社製より全然良いです。
どんなヨガマットもメリット・デメリットはあるものです。
んなら、「やっぱブラックマットが一番やね!」って事になるのかもしれませんが、いやそれはちょっと違うと私は思うのであります。
あなたは、マットのグリップ性やクッション性に頼り過ぎていませんか?
値段が高い=クオリティーが良い
というのは常識でしょうが、マットのクオリティーを求めすぎて、自分のクオリティーを落としてない?
数年前までは私もブラックマットを愛用してました。
それが一番と思い込んでいました。
でも、ある日、Yoga Design Lab社から「使ってみてください。」とヨガマットが送られてきました。
デザインも素敵だし、ルンルンで使ってみると滑る滑る!
危険なほど滑るんです。
下向きの犬のポーズの時なんか、手が留まることが出来ずにどんどん前に前に滑っていくんです。
三角のポーズといった立位で踏ん張るポーズでは、足がズルッと滑って踏ん張れず、股裂き状態になりそうでマジ危険なんです。
生徒さんに貸して三角のポーズをとらせたところ、やはりすぐに滑って「このマット、あぶな〜い!」と焦ってました(笑)
でも私は危険を承知でこのマットを使い続けてみたんです。
ただオシャレでカッコいいマットだったから・・・
ただそんだけの理由で・・
でもね・・凄い発見があったんです!
この全くグリップ力のないマットのお陰で自分の体の中にグリップ力を養うことが出来たのです。
マットのデメリット部分を自分の体で養っていく!
これって、凄いことですよ!
今までどんだけヨガマットのグリップ力にすがりついてポーズをとっていたかに気が付きました。
私の体は、完全にヨガマットのハイクオリティーに頼りきっていたのです。
この発見のお陰で私の体や意識の概念がゴロっと変わりました。
「踏ん張ってポーズをキープする」といった概念もゴロっと変わったんです。
私のレッスンでは、脚の使い方にとても重きを置いているのですが、まだその「重き」の重さを分かってなかった事に気が付いたんです。
下向きの犬のポーズも「手のひらを大きく開いてしっかりマットを押して・・」という誘導が一般的なのでしょうが、それも違うことに気が付いたんです。
手も脚も同じなのですが、分かりやすいように上のような絵を書いてみました。
踏ん張る手のひらや足の裏にはこんなベクトルを存在させないと自分のグリップ力は養えません。
一方通行のベクトルでも十分踏ん張れますが、グリップ性のないヨガマットを使うと手のひら・足のうらの中にいくつもの相反するベクトルを効かせていかないと滑ってしまうのです。
・外側に広げるベクトル
・マットをわしづかみにするようなベクトル
まるで手のひら・足の裏にエイリアンの歯があるみたいな(笑)
分かります?エイリアンの口
2重になってますからね。あの口
口からまた凄い牙をもった口が出てくるんですから!
あんな感じです。
このベクトルの効かせる練習をしたお陰で私の体の中に今までにないグリップ性を身に着けることができました!
だから今では、Yoga Design Labのヨガマットを使っても滑りません。
このグリップ力が備わったカラダでブラックマットでヨガをするとどんな事になるか想像してみてください。
無敵です!!って、別に敵なんていないんですが・・(笑)
今まで使っていた・働かせていたと勘違いしていた脚や手
まだまだ使っていなかった・働かせていなかったって事に気が付き、眠っていた潜在能力や意識が目覚め、養われ、どんどん心身が冴えていくのが分かります。
この話をヨガインストラクターの友達に話したら
「今宿の学校で剣道を教えているところがあるんだけど、そこの体育館が凄く滑るらしい。でも、そこの生徒達は全国大会に出場するほど強いらしいよ。」と教えてくれました。
日頃から滑る体育館での練習の中で生徒達の足の裏のグリップ力が養われ、成長し続けている事が強さの要因でもあるのは想像がつきますね。
だから何が言いたいのかと言うと・・。
初めてヨガマットを購入するというヨガ初心者が、私が使っているような滑るヨガマットをあえて買うことはおススメしませんが、ヨガ歴の長い人や脚の使い方が習得出来てきている人は、あえて滑るマットを使ってみるのも新しい自分発見のために強くおススメします(滑って怪我した責任は取れませんが・・(*`艸´))
またレンタルマットを新調するにあたって「うちのヨガスタジオのレンタルマットは全てMANDUKAのブラックマットです!」と自慢げにうたっているヨガスタジオもありますが、それって本当に生徒の為になるんでしょうか・・と私は疑問に思います。
レンタルマットは、普通のでいいんです。スタンダードなもので十分です。
滑るマットをわざわざ買うのもちょっと・・・と思う方は、自分が随分前に買ったマットを引っ張り出してきて使うのもいいと思います。それがやっぱり今までのより滑る〜〜〜っと思ったらチャンスです!
そのマットが持たないクオリティーを自分の中に養っていける絶好のチャンスです!
私にとっては、難易度の高いヨガのポーズに挑戦することよりも面白く興味深い事です。
滑るマットで自分の体の中に存在するグリップ力を養い、身に着けたら、今度はグリップ力のあるマットでヨガをしてみて!
自分の体が凄いことになってることに改めて気が付くから!
自分に何が養われているか再確認できるから。
こんな風に滑るマットで練習したみたり、ハイクオリティーなマットで練習してみたり、コロコロと変えてみて自分の変化を確認し楽しむ事です!
ヨガマットに求めたいクオリティーを自分の中に備えておけば、どんなマットに出会おうと慌てることなく、そのマットを「ダメだ!」と決めつけることなく、安心してヨガに励むことが出来るのではないでしょうか。
どんなマットであろうが、自分のヨガをより楽しむために!
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